お気に入りのTシャツを、心地よく長く着たい。よくある悩みを5つのケアで解決する。
「Tシャツは消耗品。だから高価格で高品質のアイテムは買わない」。そんな考え、意外と多いのかもしれません。実はTシャツは、日々のちょっとしたケアで見違えるほど長持ちします。ネック伸び、型崩れ、部屋干しの乾きにくさ、アイロンの手間……そのモヤモヤに終止符を。今日は、だれでも今すぐできるケア五ヶ条をお届けします。
① 洗濯は「ネット+裏返し」を基本に
理由:表面の摩擦を減らせば、毛羽立ち・色あせ・プリントなどの劣化が遅くなる。
やり方:
- 1枚につきネットは1つ(詰め込みはNG)
- 裏返して入れる。ファスナー付きならファスナーを閉じる
- 洗剤は規定量、温度は40℃以下が無難。濃色は単独か類似色でまとめ
NGあるある:ネットに数枚まとめて入れる→中で擦れて結局ダメージ。
小ワザ:柔軟剤は少量に。入れ過ぎは吸水・通気を損ね、乾きにくさ→ニオイの元に。
② 脱水は“短め”が正解。まずは10〜20秒だけ短縮
理由:脱水し過ぎは、繊維が折れてクセを記憶→シワの量がアップ。
やり方:
- いつもの設定から10〜20秒短縮してお試し
- ハンガーにかけたら手のひらで一撫で(肩・裾・前身頃)
- シワが出やすい人は「1分脱水→手伸ばし→10秒だけ追加」の二段方式も◎
NGあるある:洗濯物を満タンで回す→遠心力が強いので、シワが深く残る。
小ワザ:どうしてもシワが気になるTeeは、バスタオルドライ(軽く挟んで押す)→短い脱水へ。
③ ハンガー選びで、ネック伸び・型崩れを止める
理由:重さが首にかかるとヨレが進む。肩線にも負荷が集中。
やり方:
- 肩幅ジャストの厚み2〜3cmのハンガーが基本
- 首から抜かず、裾側からハンガーINで伸びを回避
- 可能なら、袖を物干し竿に通す“袖通し干し”で首の負担をゼロに
NGあるある:細いワイヤーハンガーで肩が角張る or 肩線がポコっと起きる→出先で後悔…。
小ワザ:ハンガーの肩先だけタオルを薄く巻くと跡がつきにくい。ネック伸びが不安なら伸び防止ハンガーも手。最近は肩幅に合わせて伸縮するハンガーも多いのでそちらもチェックを。
④ 干すのは「室内の風道」。扇風機/サーキュレーターで時短
理由:色あせの大敵は紫外線。一方で乾きが遅いとニオイの原因にも。
やり方:
- 風が抜けるラインにハンガーを並べる(窓→扉の通風、エアコン吹き出し口の下流など)
- ハンガー同士は10cmほど間隔を空ける
- 扇風機は首振り・弱〜中でOK。30分後に向きを前後反転するとムラが減る
NGあるある:窓際の直射日光で高速乾燥→色が早く褪せる。
小ワザ:部屋干し臭は「早く乾かす」のが最強対策。洗濯槽の定期クリーニングも忘れずに。
⑤ 収納は“ミリタリーロール”で、襟をガード
理由:ハンガー掛けっぱなしは同じ箇所に負荷がかかる。畳ジワも避けたい…。
やり方:
- 裾を10〜15cm折り返す
- 身幅をタテに3等分の幅へ整える
- 裾側からクルクル丸め、最後に折り返しへ差し込む
NGあるある:雑に丸めて筒の中がスカスカ→崩れてシワになる。
小ワザ:シーズンオフは乾いた場所+防虫剤。クローゼット床の直置きは湿気がたまりやすいので避ける。
ミリタリーロール動画
お気に入りの1枚を長く。ケア五ヶ条が叶える、最高のTシャツライフ
少しの工夫で、Tシャツは“消耗品”から相棒へ。1枚を長く愛せるなら、選べる幅も広がります。次の洗濯から、気軽に始めてみませんか?
製品ピックアップ:襟高Tシャツ〈ERIDAKA〉

- デザイン:ジャケットとの相性を計算した独自の「襟高設計」
- 素材(表):オーガニック超長綿「アルティメイト・ピマ」。しなやかな風合いと上品な光沢
- 素材(編み):「双糸」×「度詰め」で、強度と型崩れのしにくさを両立
- 素材(裏):ストレッチ機能糸をプレーティング。形態安定性と快適な肌離れ
- フィット:体型変化に寄り添う着丈バリエーション(L0/L1・XL0/XL1)


text _Chihiro Yuki / edit _Ado Ishino [E]