旅は、我慢しない。
“暮らすように旅をする”——大屋夏南×THOMA コラボインタビュー
旅は、我慢しない。
その旅、少しだけ“おしゃれを我慢”していませんか。
長い移動、機内の冷房、着崩れの心配——それでも「好き」を連れていけたら。
日常から少し離れて自分の暮らしを豊かにする時間、それが「旅」だと語るのは、モデル・大屋夏南さん。YouTubeやInstagramで自然体のライフスタイルを発信する彼女が、旅×ファッションをテーマにTHOMAと取り組んだのは、旅でも“いつもの自分”を守るため。
荷物はミニマムのまま、気分はマキシにしてくれる二つの旅服が生まれました。
“暮らすように旅をする”という視点から生まれた、新しい旅ファッション。
フランスの挑戦やセドナの静けさ、そして日常に戻った瞬間の余韻まで。
これまでの経験をもとに、大屋夏南× THOMA が次の旅支度のヒントを探ります。
「旅では、おしゃれを我慢しなくていい」

旅支度の前に感じていた、ほんの少しの“あきらめ”。
旅に出る前、スーツケースの前で手が止まる。
「この服は好きだけど、シワになりそう」「移動が多いからラクな方にしよう」——そんな小さな“あきらめ”。モデル・大屋夏南さんも、同じ経験を重ねてきた一人です。
「旅でもおしゃれを我慢しなくていい」という理念を掲げるブランド THOMA(トーマ) と出会い、スーツケース前の逡巡をほどく服を一緒に考えました。
――今回のコラボの話を聞いたとき、どんな旅を思い浮かべましたか?
「旅の服は、非日常を楽しむ衣装であると同時に、自分らしさを守る道具でもあると思うんです。アウトドアやスポーツではなく、“旅そのもの”を軸にしたブランドは意外と少ないから、新鮮でした。おしゃれを我慢せず快適に過ごす——それが理想です」
「旅は、いつも新しい自分に出会う時間」

――旅を好きになったきっかけは?
「最初に印象的だった旅は、10代の頃に行ったフランスです。当時は事務所に所属していて、仕事で2ヶ月ほど滞在しました。物心がついて初めての海外。とても刺激的だったけれど、大変でもありました。言葉も文化も違う場所で、どう立ち振る舞えばいいのか、毎日が挑戦の連続でした」
“修行のような旅”と笑うその言葉の裏には、異国の地での不安と、それを乗り越える強さがにじむ。
「大変なことも多かったけれど、その経験があったからこそ、後の旅をどう楽しむか、どう感じるかという感覚が磨かれた気がします」
価値観を大きく変えたのは、アメリカ・セドナへの一人旅。
「1か月の休みが気づけば1週間だけに。友人の“1週間あればどこでも行ける”の一言でセドナへ。アクセスは大変でしたが、大自然の静けさに身を置く時間が印象的で。ガイドさんとトレッキングしたり、ただ風の音を聞いたり。何もしないって、実はすごく贅沢なんです。そこで『旅って新しい自分に出会う時間』だと気づきました。」
10代のフランスで鍛えられた“芯”と、セドナで得た“余白”。二つの体験は、今の旅の向き合い方につながっています。
“暮らすように旅をする”——30代の旅のかたち

――旅との向き合い方は変化しましたか?
「10代の頃は仕事の旅。20代は“見たことのない景色を見たい”という好奇心の旅。30代になってからは、新しい発見や視点を学ぶ “自分の暮らしを豊かにする旅”になりました」
最近では、夫婦で“長期滞在の旅”を楽しむことも増えてきたという。
「夫婦で長期滞在することも多いですね。同じ街でも、東と西で宿を変えたりして。移動するたびに、街の表情や人の雰囲気が変わるのが面白いんです。」
旅先での服選びにも、そんな変化があらわれている。
「昔は“映える服”を持って行きたかったけど、今は“自分が気持ちよく過ごせる服”を選ぶようになりました。THOMAの“おしゃれを我慢しない旅”という考え方は、まさに今の自分にぴったりでした。」
“おしゃれを頑張る”よりも、“自分らしくいられる服”を。それが、彼女の旅スタイルの軸になっている。
「持ち物は少なくするようにしています。パスポートと携帯とお財布があればなんとかなる(笑)。でもやっぱり、着回しやすい心地よくいられるTシャツは欠かせませんね」
シンプルで上品、そしてコンパクト。彼女の旅のパッキングには、“生き方のミニマリズム”が映っている。“映える”より機嫌よくいられること。結果、その方が写真にも表情にも映える。
コラボで生まれた、“おしゃれを我慢しない旅服”
今回のコラボレーションでは、どんな旅にも寄り添う2つのアイテムが誕生した。
3wayスラックススカート——“パンツでもスカートでもない”という、新しい選択。

「パンツ/スカート/ドレスアップの3役。到着日の街歩き、午後の美術館、夜のテラスまで一本でスイッチできます。“これさえあれば大丈夫”と思える存在に」
そう語る大屋夏南さんが、THOMAとともに作り上げたのは、旅のリアルな悩みをほどく一本。“動きやすさ”と“きちんと感”、そのどちらも譲れない。けれど、パンツはカジュアルすぎて、スカートは移動に不向き。そんな旅のジレンマを軽やかに超えるのが、3wayスラックススカートです。
パンツとして、スカートとして、そしてスラックススカートとして。3つの表情を自在に切り替え、機内から街歩き、ディナーシーンまで品よくフィット。軽やかな穿き心地と洗練されたシルエットが、どこにいても“安心感”をもたらします。
ウール混の上質素材はシワになりにくく、動くたびに空気を含む落ち感が脚のラインを美しく整える。長時間の移動でも可動域を妨げず、ウエストまわりはすっきり。“ラクなのにきちんと見え——その絶妙なバランスが、大人の旅に自信をくれます。
一枚で街にもリゾートにも馴染む。軽やかに変化しながら、旅する大人のワードローブに「品」と「自由」を添える、新しい定番です。
エッセンシャルスカーフ——スタイルの完成度を高める“最後のピース”

「暑い土地でも室内は冷える。首・肩・膝に回せば安心。地味にならず主張しすぎない色と質感にこだわりました」
旅の途中で感じる“温度差”と“気分の差”。そのどちらも、そっと受け止めてくれるのがこのエッセンシャルスカーフ。軽くてかさばらず、肌に触れた瞬間ふわりと癒します。
早朝の港では肩に、夕暮れのテラスではひと巻きに。機内ではブランケット代わりに寄り添う。一枚で「体温」も「印象」もチューニングできる、旅の相棒です。
空気を含む軽やかさと、地味に沈まないニュアンスカラー。どんな服にも馴染み、写真の中に小さなドラマを残す。
体温もコーデも、そして心のリズムまでも整えてくれる。旅する大人に寄り添う、“最後に加えたい一枚”です。
旅が教えてくれたこと——“心の余白”を持つこと

「旅って、予定通りにいかないことばかり。でも、そんな“想定外”があるから面白い。自分を緩める時間でもあるし、新しい価値観に出会う時間でもあります。」
服も同じだという。完璧を目指すより、余白を残しておくほうが心地いい。
「今の自分に合うものを選ぶことが大切だと思います。そのときどきの自分にフィットする服がある。それが“旅の相棒”になるんですよね。」
——読者へのひとこと。
「どんな旅にも連れていけるように、どこへでも連れていける相棒という想いで作りました。“動きやすいから仕方なく”、“ここでしか使えない”服じゃなく、“どこにでも馴染む”服。この2つのアイテムが、皆さんの旅を少しでも自由にしてくれたら嬉しいです」
最後に、もし無人島にひとつだけ持っていくなら?と聞くと——
「日焼け止めですね(笑)。体はいいけど顔は守りたい!」
そう笑う彼女の声は、軽やかで、どこか風のように自由だった。
もう、何ひとつあきらめない旅へ
THOMAが目指すのは、「旅の常識を変える、最後の1ピース」。
美しさのために快適さを犠牲にしない。快適さのために、おしゃれを諦めない。服を通して、旅をもっと自由に。そして、自分らしく生きるための“余白”を増やしていく。服は主役じゃなくていい。主役は旅をするあなた。
次の旅は、もっと軽やかに、もっとあなたらしく。THOMAと大屋夏南が生み出した服が、スーツケース前の“ためらい”をそっと解いてくれます。

Profile
- 名前:大屋夏南(おおや かな)
- 肩書き:モデル/コラムニスト・Youtuber
- 紹介:国内外でモデルとして活動しながら、YouTubeやSNSで旅・ファッション・マインドフルネスを発信。ミニマムで洗練されたスタイルが支持されている。
- SNS:@kana_oya
- コラボアイテム:3wayスラックススカート/エッセンシャルスカーフ