NIGHT WEAR COLUMN
パジャマをTシャツで代用していませんか?
見過ごされがちな“夜の服”の役割
「パジャマ 疲労回復」。
ネットで「パジャマ」と検索すると、こうしたワードが自然と候補に出てきます。
寝ても疲れが取れない……。朝起きた瞬間から体が重い……。その原因を探る中で、「着るだけで回復する服」という存在にたどり着く人も増えています。
一方で、自分の夜の過ごし方を振り返ってみると、「そもそもパジャマを着ていない」という人も少なくありません。Tシャツやスウェット、部屋着のまま眠る。それがいつの間にか当たり前になり、夜に着る服そのものについて、深く考える機会はほとんど失われています。
けれどパジャマは、私たちが一日の中で最も長く身につけている服でもあります。そこで今回は、「夜の服」という視点から、パジャマの役割を改めて考えてみます。
パジャマは「選ばれなくなった」のではなく「語られてこなかった」
私たちは、人生の約3分の1を眠って過ごしています。それにも関わらず、睡眠のために用意された服、つまりパジャマを着る人は以前より減っています。
その一方で、「なぜパジャマを選ぶのか」「どう選べばいいのか」が、私たちに十分共有されてきたかというと、そうとは言い切れません。
パジャマは長年、専門メーカーが素材や設計を改良し続けてきた分野です。体を休める時間に寄り添うための工夫が、専門家たちによって積み重ねられてきました。
ただ、その価値や役割が、日常の中で言葉として語られる機会は多くありませんでした。結果として、「とりあえず着るもの」「代用しても困らないもの」として扱われるようになっていった側面があります。
それでもパジャマは「一番長く着る服」
日中着ている服は、不快であれば脱ぐことができます。暑ければ調整し、動きにくければ着替えることもできます。
一方、パジャマは違います。一度着たら、眠っている時間も含めて6〜8時間ほど連続して身につけ続ける服です。しかもその間、着心地を意識的に調整することはできません。
首や肩が引っ張られる感覚、寝返りのたびに生じる引っかかり、わずかな暑さや寒さ。そうした違和感があっても、私たちは眠ったまま過ごしています。
少し気になるけれど我慢できる。その小さな違和感を、体は一晩中受け取り続けているのです。
だからこそ、夜の服には「特別な機能」よりも、
違和感を生まないことが求められます。
夜の服に求められるのは「回復を邪魔しない」こと
睡眠中、体はただ休んでいるだけではありません。深い眠りのタイミングで、筋肉や皮膚、内臓の修復に関わる成長ホルモンが集中的に分泌されます。
自律神経も切り替わり、血流や筋肉の緊張が回復モードへと移行します。これは起きている間には起こらないプロセスです。
つまり睡眠中は、体にとって最も本格的なメンテナンス時間でもあります。
だからこそ、夜の服には体を積極的に変える力よりも、回復の流れを邪魔しないことが求められます。

「一晩を預ける服」という考え方
- 長時間着ていて無理がないか
- 寝返りの邪魔をしないか
- 布団の中で体を温めすぎないか
夜の服に求められるのは、即効性のある機能や派手な効果ではありません。ただ何もしないでいてくれること。それが夜の時間においては想像以上に大きな価値になります。
パジャマの価値を、今の暮らしの言葉で伝える
最近は、夜の時間を無理なく支えることを重視したパジャマやウェアも登場しています。
一般医療機器として届出されているリカバリーウェア、サイエンスリープもそのひとつです。
「疲労回復」という機能性はもちろん、グンゼで長年パジャマづくりを研究してきたスタッフが、着心地や寝心地にこだわり抜いた設計を行っている点が特徴です。
毎日身につけるものだからこそ、無理なく続けられること。夜の時間を必要以上に邪魔しないこと。その考え方を、今の暮らしに合う形で取り入れています。

夜の服を見直すという選択
「何を着て寝るか」を見直すことは、「どんな夜を過ごしたいか」を見直すこと。
疲れの原因を探し回る前に、まずは邪魔していないかを確認してみる。それが一番現実的な夜の整え方なのかもしれません。